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タグ:イエジー・スコリモフスキ ( 4 ) タグの人気記事

出発 Le départ

 ブリュッセルで美容師見習いとして働いている19歳の少年マルク(ジャン・ピエール・レオー)は、レーサーになることを夢見ている。彼は二日後に予定されているラリーへの出場登録をしているが、肝心の車を持っていない。そこでマルクは、自らの登録車であるポルシェを手に入れるべくあらゆる手段を講じる。

 彼は当初、勤め先の美容院のボスが所有するポルシェをこっそり車庫から拝借してラリーに出場しようとしていたが、ラリー当日にボスがポルシェを使うことが判明する。そこで彼は、同僚の友人にインド王"マハラジャ"の扮装をさせて自分は彼の秘書のふりをし、自動車販売店で一芝居打つ。このときマルクは"マハラジャ"がポルシェを購入したがっており、自分を運転手にして試乗したがっていると販売員を言いくるめ、まんまと車を盗み出すことに成功する。

 そのままポルシェを使って美容院のかつら配達の仕事を始めたマルクは、配達先の一つで若い娘ミシェール(カトリーヌ=イザベル・デュポール)と出会い、仲良くなる。

 ミシェールと別れた後も、マルクは盗んだポルシェで路上を走り廻るが、やがて"マハラジャ"役の友人が彼の前に現れる。事情を知らずに協力させられた友人は、マルクのペテンに気づいて激怒している。彼は激しくマルクを責め立て、果ては取っ組み合いの喧嘩になる。その後、マルクは仕方なくポルシェを返却する。

 次いでマルクは、ポルシェを正式に借りるための保証金を手に入れようと画策し、ミシェールを誘って自動車ショウへと赴く。彼はそこでスペアの部品を盗んで売り払おうと目論んでいたのだが、この計画も失敗に終わる。

 その後マルクとミシェールは、自分たちの所持品で価値のありそうなものをすべて質入れしていまう。しかしそれでも目標額には足りない。思い余ったマルクはミシェールに協力させて路上に駐車してあったポルシェを盗み出すが、後部座席に所有者の飼い犬が乗っていることに気づき、結局返却してしまう。

 やがてマルクのボスが思いがけず戻って来て、問題は解決する。ラリーに出場するために、ボスの車を拝借すればいいのだから。しかしマルクとミシェールは、イベント開催前夜に仮眠をとるために入った会場近くのホテルで寝過ごしてしまい、ラリーに参加することができなくなる。

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c0144309_6594954.jpg 映画の冒頭、トックリのセーターから頭を出すマルクの姿があからさまな陰茎の隠喩に見える他、女性の髪を弄り回す美容師という職業(と中年の顧客女性の性的誘惑)、屋台のホットドッグ売りの存在(車の排気口にソーセージを入れる)、タイヤ用の空気入れが導き出す運動、そして何よりも主題としての車に、性的な匂いを嗅ぎ取ることはたやすい。

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 自己中心的な若者を覚醒させるのが身近な異性である点には、『バリエラ』からの主題の継承が見いだされるが、恋愛感情の萌芽に力点を置いていた『バリエラ』と違い、『出発』で描かれる男女関係では性的な色合いがより強まっているのである。もっとも、『バリエラ』の最後でヤン・ノヴィツキが取った愛する娘への求愛行動(走って来る娘が乗った路面電車を前にして、路線に身体を横たえる)を、本作のレオーも映画の中盤で繰り返す。

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 本作におけるマルク=レオーが、その静止像が動き出した途端に走り出し、以後敏捷かつ精力的、大仰かつ攻撃的に休むことなく動き続ける(エレベーターを待つ間でさえせわしなく階段を行ったり来たりし、門の開閉を待ちきれずにそれを飛び越える)のも、二つの静止像に挟まれた動く画としての「映画」を意識しての所作に思えてくる。同時にそれは、主題歌が唱える歌詞(『心ならずも/私たちの周囲は/いつも虚ろ』とうたわれる)に応じる形で、「虚ろ=無為」を狂騒で埋め合わせる行為にも見える

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c0144309_71149.jpg
 映画は形式的に、自ら作り上げた円環を閉じるようにして終わる。前述した通り、マルクが着ている途中のセーターから頭を出す瞬間の静止像が動き出し、次いで彼がポルシェめがけて走り出すことで始まる本作は、以下のような形で文字通り自らに終止符を打つからである。
 ラリー開催当日、窓外を何台もの車が走り抜けて行く騒音で目覚めたミシェールは、マルクがまだホテルの部屋に留まっているのに気づいて驚く。しかしマルクの態度は、それまでとは打って変わって落ち着いたものになっている。ここで彼が執着の対象であった車を諦め、ミシェールの方を選んだのだということがはっきりする。いつまでもベッドに横たわっているミシェールを起こそうとシーツを剥がしたマルクは、そこに全裸になって自分を待つ彼女の姿を認め、驚いていったん目をそむけた後で、もう一度ゆっくりと彼女の方に向き直る。その瞬間、マルクの顔が静止する。マルクの像が静止した直後、その静止像が炎と共に歪み、グロテスクに爛れ、焼け落ちて映画は終わる。

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 この最後の場面の少し前、ミシェールがマルクに、幼少時からごく最近までの自らの成長を記録したスライド写真を年代順に見せるくだりがある。ミシェールが途中で眠り込んでしまうために、成熟した娘の段階に至った彼女をとらえた写真がスライド機材の熱で焼け爛れてしまうのだが、このくだりは本作の最後の瞬間を予告しそれと対をなすことで、おそらく焼けた写真の段階でミシェールはマルクがこれから迎えようとする瞬間を経験済みなのだろうと想像させる。


(遠山純生編 『紀伊國屋映画叢書・1 イエジー・スコリモフスキ 』 P79 紀伊國屋書店)
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by JustAchild | 2010-09-06 02:25 | Wards

早春 Deep End

 学校を卒業したばかりの少年マイク(ジョン・モルダー=ブラウン)は、労働者階級一家の出身。彼はロンドンにある公衆浴場兼水泳プール場の接客係の職に就く。職場で彼は、自分よりもわずかに年上の先輩職員スーザン(ジェイン・アッシャー)に心惹かれる。まだ15歳になったばかりで童貞のマイクと違い、既に23歳のスーザンは男性経験豊富な娘だった。彼女には婚約者がいたが、一方で自分の元体育教師とも関係を保っている。体育教師はマイクのもと先生でもあり、彼とスーザンが働いている水泳プールにやって来て女子学生たちに水泳を指導していた。

 やがてマイクと親しくなったスーザンは、女性客の性的欲求を充たしてやれば小遣い稼ぎができると彼に助言する。しかしマイクの方は、スーザンと友人以上の関係になることだけを望んでおり、彼女の後をつけ回すようになる。そして、婚約者に連れられて成人映画館やナイトクラブを訪れるスーザンを追い、夜の街を徘徊する。

 ある日職場で、体育教師と浴室の1つにしけ込んだスーザンの姿を目にして嫉妬に駆られたマイクは、防火装置の非常ベルを叩き割って一騒動起こす。また彼は、ソーホーの売春宿の前で偶然見つけた、高級売春婦の等身大切り抜きヌード写真で作られた立看板を盗み出す。その売春婦はスーザンに酷似していた。立看板を抱えて地下鉄に乗ったマイクは、同じ車両に乗り合わせたスーザンに詰め寄り、写真のモデルは君かと問い質す。スーザンがそうだと答えるとマイクは怒り狂い、2人は他の乗客たちの注目の的となる、同じ夜、職場の水泳プールを1人訪れたマイクは、全裸になってプールに飛び込み、水中で立看板に抱きつく。

 雪の降るある日のこと、スーザンは愛人の体育教師に付き添い、彼が生徒たちによるマラソン競技に立ち会う様子を遠方から眺めていた。生徒たちが走り出した途端にマイクが姿を現わし、教師の制止を振り切って彼らに混じって走り出す。競技が終わると、マイクは体育教師の車のタイヤをパンクさせ、彼とスーザンが2人で立ち去るのを阻止しようとする。スーザンが車を走らせようとするとタイヤがパンクし、彼女はマイクの目論見に気づく。怒ってマイクをひっぱたいた彼女は、その際婚指輪のダイアモンドを雪の中に落としてしまう。マイクの提案で、2人はダイアモンドが落ちた周囲の雪をかき集め、干上がったプールの中に持ち込んで溶かし、宝石を見つけ出そうとする。試みは成功し、マイクはスーザンに褒美として自分と寝ることを暗に要求する。マイクにとっての初体験は、うまくいかなかった。しかしスーザンが自分とのセックスを何ら特別視しておらず、何食わぬ顔で立ち去ろうとしていることに気づいたマイクは、引き留めようとして彼女の頭にランプをぶつけ、殺害してしまう。

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c0144309_6413375.jpg 原題は「(プールの)深い方」の意だが、ここにはおそらく「自制を失う=われを忘れる」の意が暗に重ねられている。英国=旧西ドイツ合作映画で、撮影地は英国のロンドンと旧西ドイツのバイエルン州ミュンヘン。出演者は、ジョン・モルダー=ブラウン(マイク役)、ポップ・デュオ「ピーター&ゴードン」のピーター・アッシャーの妹で、5歳の頃から女優業を開始し、1960年代には「ザ・ビートルズ」のポール・マッカートニーの恋人としても知られたジェイン・アッシャー(スーザン役)、40年代後半からキャリアを開始した英国のセックス・シンボル女優ダイアナ・ドース(マイクを誘惑する公衆浴場のの客役)わ主要キャスト数人が英国人である以外は、ほぼすべてドイツ人およびオーストラリア人が占めている。

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c0144309_6394826.jpg スコリモフスキは70年1月に本作を着想した。そもそもの出発点には、「雪の中にあるダイアモンドをどうやって探し出すか」という奇妙なアイディアがあったという。雪を溶かせば良いのだと思いついたとき、スコリモフスキはその思いつきから映画のストーリーを作り上げることができると考えた。

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 冒頭、したたり落ちた一滴の血が自転車のフレームを伝って流れる。このときカメラは、舐めまわすようにしてゆっくりと自転車の車体を撮る。前年公開の米映画『イージー・ライダー』(デニス・ホッパー、69)の冒頭で、カメラがオートバイの車体を同じく愛撫し舐めるように撮った冒頭場面を(あるいは同場面の参照元となったと思われるケネス・アンガーの『スコーピオン・ライジング』(64)の一場面を)彷彿とさせる描写だが、性的なほのめかしを帯びたカメラのエロティックな動きは、それによってとらえられた流れ落ちる血の滴と自転車の赤いフレームの組み合わせが血管を連想させることで、生理的な痛々しさをも観る者に喚起する。

 動き続けるカメラは、やがて銀色のベルにぼんやり反映した少年(マイク)の顔と、その手前に掲げられる出血した指をとらえる。既にこの冒頭の場面でマイクが最後に引き起こす流血沙汰が予告されているように、本作では劇の構造と画面を彩る細部とが、、スコリモフスキ作品中最も緊密に結び合いながら、すべてがクライマックスに向かって有機的に組織されてゆく。

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c0144309_63913100.jpg 冒頭と最後を埋めていくのは、まずはスコリモフスキ特有の電球をめぐる符牒――元ガールフレンドのキャシーとの別れ際に、マイクが走りながらひとつひとつ叩いて揺らしてゆく廊下の天井に吊るされたランプの数々、地下鉄の中で激昂したマイクが立看板で叩き割る蛍光灯――である。加えて、『バリエラ』でヒロインが復活祭を催しの準備を手伝う場面から顕著になった、流れ落ちる液体の視覚的主題が、液体および色彩としての赤ペンキの存在を通じて繰り返される。映画の半ばで、嫉妬に駆られたマイクは非常火災警報装置を手で叩き割り、再び指から血を流すだろう。

 さらに、『不戦勝』以来幾度となく繰り返された、動き始める静止像の主題が姿を現わす。ここでは立看板の裸の女の等身大切り抜き写真が水を張ったプールに落とされ、続いて水中に飛び込んだマイクがそれを抱きしめた瞬間に、平面像であったはずの女の髪が水中で揺らめき始める。この等身大写真は、『バリエラ』以来のポスターや看板に描かれ印刷された人物像に連なるものでもあるだろう。
 映画は最後に至って、上記すべての要素を内に含みつつ、冒頭近くでマイク目にした電球と薬缶の関係を反復する。ここでは、雪の中に落ちて所在のわからなくなったダイアモンドを探し出すため、マイクとスーザンは雪の塊を干上がったプールに持ち込んで、プールの天井に設えられた巨大なランプを頭の真上に降ろし、そこから電源を取ることで電気薬缶の中に入れた雪を溶かしつつ、それをスーザンのストッキングで濾してダイアモンドを見つけ出そうとする。同じ結晶構造を備えていながら片や最も脆く、片や最も堅固な物体である雪とダイアモンドの対比から、クライマックスがその始まりを告げることにまず留意したい。

c0144309_6421952.jpg 雪を溶かしてダイアモンドを見つけ出したマイクは、干上がったプールの底に横たわってそれを舌の上に乗せることでスーザンを無言のうちに脅迫しつつ、彼女の肉体を要求する。マイクの策略に苛立ったスーザンが彼のまとっている白いスーツを引き剥がすと、マイクが全裸になっていることがわかる。ここで観客は、マイクとスーザンの振る舞いが『出発』の最後における男女の役割を裏返したものであることに気づくだろう。しかしスーザンは『出発』のマルクと違って、相手が知らぬ間に全裸になっていようが動揺することもない。したがって、マイクは思いを遂げる(しかし行為はどうやら失敗に終わる)が、この程度のことでスーザンがマイクをいつまでも構っているはずはないのである。

 2人の最後を準備するのは、彼らを照らすランプの強烈な光、雪から液体を経て気体へと至る事物の変容、ダイアモンドも薬缶も衣服もすべて飲み込んで突然プール内部を暴力的に満たし始める大量の水である。マイクが立ち去ろうとするスーザンを引き留めようとして、彼女の後頭部に向けて押し出すランプが、すべてのきっかけとなる。揺らめき続けるランプの光。揺れた反動でランプがプールの片隅に置かれたペンキ缶にぶつかったせいで、壁に飛散し垂れ落ちる血のような赤ペンキの滴。スーザンの後頭部から滲み出す血。これらすべてがプール内部に留まり続ける水と溶け合う。このときマイクは水中で、もはや等身大写真のように動かなくなった、しかし平面像ではない女=スーザンを抱きしめる。


(遠山純生編 『紀伊國屋映画叢書・1 イエジー・スコリモフスキ 』 P140 紀伊國屋書店)
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by JustAchild | 2010-09-06 01:38 | Wards

『やぶにらみ』

映画の舞台は巡回見世物場。ナイフを持った男の手が、女芸人の控え室のドアを押し、室内へ入っていく。女は鏡台に向かって口紅を塗っている。男の手が鏡を塞いで女の邪魔をすると、彼女は手鏡を取り出して口紅を塗り始める。男の手は手鏡を床にはたき落とし、手鏡は割れる。女が怒って口紅を男の手の甲に押し付けると、男の手は女の胸を鷲づかみにする。女は嫌悪の表情を浮かべて歩き去る。ここで初めて男の顔が画面に映り、彼は揺り木馬に座って体を揺らしながらナイフを投げ始める。板材の前に立った女の周囲にナイフが次々と突き刺さる。五投目に、男は残念そうな顔つきをする。ナイフは女から大きく外れた場所に刺さっていた。男は悔しげに、鏡台に置いてあった生魚をナイフで刻む。鏡に映った女が笑いながら傍らに刺さったナイフを抜き、爪を研ぎ始めると、男は怒ってナイフを女の髪の毛めがけて投げる。驚いた女がくずれおれると、彼女の髪はナイフと共に板材に残る。女の豊かな黒髪はかつらだった。男は女の部屋を出て行く。

(遠山純生編 『イエジー・スコリモフスキ 紀伊國屋映画叢書・1 』 紀伊國屋書店)
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by JustAChild | 2010-07-11 20:15 | Wards

イエジー・スコリモフスキ Jerzy Skolimowski

1938年5月5日―
ポーランド/ウッチ
映画監督・脚本家・俳優。


監督

やぶにらみ Oko wykol / The Menacing Eye 1960
小さなハムレット Hamles / Little Hamlet 1960
エロティック Erotyk / Erotique 1960
財布及いは、人生 Pieniadze albo zycie / Your Money Or Your Life 1961
ボクシング Boks 1961 
Akt (The Nude) 1961
身分証明書 Identification Marks:None 1964
不戦勝 Walkover 1965
バリエラ Barrier 1966
手を挙げろ! Rece Do Gory / Hands Up ! 1967
出発 Le Départ 1967
勇将ジェラールの冒険 The Adventures of Gerard 1969
早春 Deep End 1970
ザ・シャウト/さまよえる幻響 The Shout 1978
Moonlighting 1982
Success is the Best Revenge 1983
ライトシップ The Lightship 1985
アンナと過ごした4日間 4 Nights with Anna / Cztery noce z Anna 2008


脚本

アンナと過ごした4日間 4 Nights with Anna / Cztery noce z Anna 2008
ヴィクトリア Mesmerized 1985
ザ・シャウト/さまよえる幻響 The Shout 1978
早春 Deep End 1970
出発 Le Départ 1967
水の中のナイフ Nóz w wodzie 1962
夜の終りに Niewinni czarodzieje 1960


出演

イースタン・プロミス Eastern Promises 2007
GO!GO!L.A. L.A. Without a Map 1998
マーズ・アタック! Mars Attacks ! 1996
ビッグ・ショット Big Shots 1987
ホワイトナイツ/白夜 White Nights 1985
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by JUSTACHILD | 2008-11-17 09:46 | J

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出発 Le départ

 ブリュッセルで美容師見習いとして働いている19歳の少年マルク(ジャン・ピエール・レオー)は、レーサーになることを夢見ている。彼は二日後に予定されているラリーへの出場登録をしているが、肝心の車を持っていない。そこでマルクは、自らの登録車であるポルシェを手に入れるべくあらゆる手段を講じる。

 彼は当初、勤め先の美容院のボスが所有するポルシェをこっそり車庫から拝借してラリーに出場しようとしていたが、ラリー当日にボスがポルシェを使うことが判明する。そこで彼は、同僚の友人にインド王"マハラジャ"の扮装をさせて自分は彼の秘書のふりをし、自動車販売店で一芝居打つ。このときマルクは"マハラジャ"がポルシェを購入したがっており、自分を運転手にして試乗したがっていると販売員を言いくるめ、まんまと車を盗み出すことに成功する。

 そのままポルシェを使って美容院のかつら配達の仕事を始めたマルクは、配達先の一つで若い娘ミシェール(カトリーヌ=イザベル・デュポール)と出会い、仲良くなる。

 ミシェールと別れた後も、マルクは盗んだポルシェで路上を走り廻るが、やがて"マハラジャ"役の友人が彼の前に現れる。事情を知らずに協力させられた友人は、マルクのペテンに気づいて激怒している。彼は激しくマルクを責め立て、果ては取っ組み合いの喧嘩になる。その後、マルクは仕方なくポルシェを返却する。

 次いでマルクは、ポルシェを正式に借りるための保証金を手に入れようと画策し、ミシェールを誘って自動車ショウへと赴く。彼はそこでスペアの部品を盗んで売り払おうと目論んでいたのだが、この計画も失敗に終わる。

 その後マルクとミシェールは、自分たちの所持品で価値のありそうなものをすべて質入れしていまう。しかしそれでも目標額には足りない。思い余ったマルクはミシェールに協力させて路上に駐車してあったポルシェを盗み出すが、後部座席に所有者の飼い犬が乗っていることに気づき、結局返却してしまう。

 やがてマルクのボスが思いがけず戻って来て、問題は解決する。ラリーに出場するために、ボスの車を拝借すればいいのだから。しかしマルクとミシェールは、イベント開催前夜に仮眠をとるために入った会場近くのホテルで寝過ごしてしまい、ラリーに参加することができなくなる。

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c0144309_6594954.jpg 映画の冒頭、トックリのセーターから頭を出すマルクの姿があからさまな陰茎の隠喩に見える他、女性の髪を弄り回す美容師という職業(と中年の顧客女性の性的誘惑)、屋台のホットドッグ売りの存在(車の排気口にソーセージを入れる)、タイヤ用の空気入れが導き出す運動、そして何よりも主題としての車に、性的な匂いを嗅ぎ取ることはたやすい。

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 自己中心的な若者を覚醒させるのが身近な異性である点には、『バリエラ』からの主題の継承が見いだされるが、恋愛感情の萌芽に力点を置いていた『バリエラ』と違い、『出発』で描かれる男女関係では性的な色合いがより強まっているのである。もっとも、『バリエラ』の最後でヤン・ノヴィツキが取った愛する娘への求愛行動(走って来る娘が乗った路面電車を前にして、路線に身体を横たえる)を、本作のレオーも映画の中盤で繰り返す。

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 本作におけるマルク=レオーが、その静止像が動き出した途端に走り出し、以後敏捷かつ精力的、大仰かつ攻撃的に休むことなく動き続ける(エレベーターを待つ間でさえせわしなく階段を行ったり来たりし、門の開閉を待ちきれずにそれを飛び越える)のも、二つの静止像に挟まれた動く画としての「映画」を意識しての所作に思えてくる。同時にそれは、主題歌が唱える歌詞(『心ならずも/私たちの周囲は/いつも虚ろ』とうたわれる)に応じる形で、「虚ろ=無為」を狂騒で埋め合わせる行為にも見える

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 映画は形式的に、自ら作り上げた円環を閉じるようにして終わる。前述した通り、マルクが着ている途中のセーターから頭を出す瞬間の静止像が動き出し、次いで彼がポルシェめがけて走り出すことで始まる本作は、以下のような形で文字通り自らに終止符を打つからである。
 ラリー開催当日、窓外を何台もの車が走り抜けて行く騒音で目覚めたミシェールは、マルクがまだホテルの部屋に留まっているのに気づいて驚く。しかしマルクの態度は、それまでとは打って変わって落ち着いたものになっている。ここで彼が執着の対象であった車を諦め、ミシェールの方を選んだのだということがはっきりする。いつまでもベッドに横たわっているミシェールを起こそうとシーツを剥がしたマルクは、そこに全裸になって自分を待つ彼女の姿を認め、驚いていったん目をそむけた後で、もう一度ゆっくりと彼女の方に向き直る。その瞬間、マルクの顔が静止する。マルクの像が静止した直後、その静止像が炎と共に歪み、グロテスクに爛れ、焼け落ちて映画は終わる。

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 この最後の場面の少し前、ミシェールがマルクに、幼少時からごく最近までの自らの成長を記録したスライド写真を年代順に見せるくだりがある。ミシェールが途中で眠り込んでしまうために、成熟した娘の段階に至った彼女をとらえた写真がスライド機材の熱で焼け爛れてしまうのだが、このくだりは本作の最後の瞬間を予告しそれと対をなすことで、おそらく焼けた写真の段階でミシェールはマルクがこれから迎えようとする瞬間を経験済みなのだろうと想像させる。


(遠山純生編 『紀伊國屋映画叢書・1 イエジー・スコリモフスキ 』 P79 紀伊國屋書店)
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by JustAchild | 2010-09-06 02:25 | Wards

早春 Deep End

 学校を卒業したばかりの少年マイク(ジョン・モルダー=ブラウン)は、労働者階級一家の出身。彼はロンドンにある公衆浴場兼水泳プール場の接客係の職に就く。職場で彼は、自分よりもわずかに年上の先輩職員スーザン(ジェイン・アッシャー)に心惹かれる。まだ15歳になったばかりで童貞のマイクと違い、既に23歳のスーザンは男性経験豊富な娘だった。彼女には婚約者がいたが、一方で自分の元体育教師とも関係を保っている。体育教師はマイクのもと先生でもあり、彼とスーザンが働いている水泳プールにやって来て女子学生たちに水泳を指導していた。

 やがてマイクと親しくなったスーザンは、女性客の性的欲求を充たしてやれば小遣い稼ぎができると彼に助言する。しかしマイクの方は、スーザンと友人以上の関係になることだけを望んでおり、彼女の後をつけ回すようになる。そして、婚約者に連れられて成人映画館やナイトクラブを訪れるスーザンを追い、夜の街を徘徊する。

 ある日職場で、体育教師と浴室の1つにしけ込んだスーザンの姿を目にして嫉妬に駆られたマイクは、防火装置の非常ベルを叩き割って一騒動起こす。また彼は、ソーホーの売春宿の前で偶然見つけた、高級売春婦の等身大切り抜きヌード写真で作られた立看板を盗み出す。その売春婦はスーザンに酷似していた。立看板を抱えて地下鉄に乗ったマイクは、同じ車両に乗り合わせたスーザンに詰め寄り、写真のモデルは君かと問い質す。スーザンがそうだと答えるとマイクは怒り狂い、2人は他の乗客たちの注目の的となる、同じ夜、職場の水泳プールを1人訪れたマイクは、全裸になってプールに飛び込み、水中で立看板に抱きつく。

 雪の降るある日のこと、スーザンは愛人の体育教師に付き添い、彼が生徒たちによるマラソン競技に立ち会う様子を遠方から眺めていた。生徒たちが走り出した途端にマイクが姿を現わし、教師の制止を振り切って彼らに混じって走り出す。競技が終わると、マイクは体育教師の車のタイヤをパンクさせ、彼とスーザンが2人で立ち去るのを阻止しようとする。スーザンが車を走らせようとするとタイヤがパンクし、彼女はマイクの目論見に気づく。怒ってマイクをひっぱたいた彼女は、その際婚指輪のダイアモンドを雪の中に落としてしまう。マイクの提案で、2人はダイアモンドが落ちた周囲の雪をかき集め、干上がったプールの中に持ち込んで溶かし、宝石を見つけ出そうとする。試みは成功し、マイクはスーザンに褒美として自分と寝ることを暗に要求する。マイクにとっての初体験は、うまくいかなかった。しかしスーザンが自分とのセックスを何ら特別視しておらず、何食わぬ顔で立ち去ろうとしていることに気づいたマイクは、引き留めようとして彼女の頭にランプをぶつけ、殺害してしまう。

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c0144309_6413375.jpg 原題は「(プールの)深い方」の意だが、ここにはおそらく「自制を失う=われを忘れる」の意が暗に重ねられている。英国=旧西ドイツ合作映画で、撮影地は英国のロンドンと旧西ドイツのバイエルン州ミュンヘン。出演者は、ジョン・モルダー=ブラウン(マイク役)、ポップ・デュオ「ピーター&ゴードン」のピーター・アッシャーの妹で、5歳の頃から女優業を開始し、1960年代には「ザ・ビートルズ」のポール・マッカートニーの恋人としても知られたジェイン・アッシャー(スーザン役)、40年代後半からキャリアを開始した英国のセックス・シンボル女優ダイアナ・ドース(マイクを誘惑する公衆浴場のの客役)わ主要キャスト数人が英国人である以外は、ほぼすべてドイツ人およびオーストラリア人が占めている。

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c0144309_6394826.jpg スコリモフスキは70年1月に本作を着想した。そもそもの出発点には、「雪の中にあるダイアモンドをどうやって探し出すか」という奇妙なアイディアがあったという。雪を溶かせば良いのだと思いついたとき、スコリモフスキはその思いつきから映画のストーリーを作り上げることができると考えた。

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 冒頭、したたり落ちた一滴の血が自転車のフレームを伝って流れる。このときカメラは、舐めまわすようにしてゆっくりと自転車の車体を撮る。前年公開の米映画『イージー・ライダー』(デニス・ホッパー、69)の冒頭で、カメラがオートバイの車体を同じく愛撫し舐めるように撮った冒頭場面を(あるいは同場面の参照元となったと思われるケネス・アンガーの『スコーピオン・ライジング』(64)の一場面を)彷彿とさせる描写だが、性的なほのめかしを帯びたカメラのエロティックな動きは、それによってとらえられた流れ落ちる血の滴と自転車の赤いフレームの組み合わせが血管を連想させることで、生理的な痛々しさをも観る者に喚起する。

 動き続けるカメラは、やがて銀色のベルにぼんやり反映した少年(マイク)の顔と、その手前に掲げられる出血した指をとらえる。既にこの冒頭の場面でマイクが最後に引き起こす流血沙汰が予告されているように、本作では劇の構造と画面を彩る細部とが、、スコリモフスキ作品中最も緊密に結び合いながら、すべてがクライマックスに向かって有機的に組織されてゆく。

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c0144309_63913100.jpg 冒頭と最後を埋めていくのは、まずはスコリモフスキ特有の電球をめぐる符牒――元ガールフレンドのキャシーとの別れ際に、マイクが走りながらひとつひとつ叩いて揺らしてゆく廊下の天井に吊るされたランプの数々、地下鉄の中で激昂したマイクが立看板で叩き割る蛍光灯――である。加えて、『バリエラ』でヒロインが復活祭を催しの準備を手伝う場面から顕著になった、流れ落ちる液体の視覚的主題が、液体および色彩としての赤ペンキの存在を通じて繰り返される。映画の半ばで、嫉妬に駆られたマイクは非常火災警報装置を手で叩き割り、再び指から血を流すだろう。

 さらに、『不戦勝』以来幾度となく繰り返された、動き始める静止像の主題が姿を現わす。ここでは立看板の裸の女の等身大切り抜き写真が水を張ったプールに落とされ、続いて水中に飛び込んだマイクがそれを抱きしめた瞬間に、平面像であったはずの女の髪が水中で揺らめき始める。この等身大写真は、『バリエラ』以来のポスターや看板に描かれ印刷された人物像に連なるものでもあるだろう。
 映画は最後に至って、上記すべての要素を内に含みつつ、冒頭近くでマイク目にした電球と薬缶の関係を反復する。ここでは、雪の中に落ちて所在のわからなくなったダイアモンドを探し出すため、マイクとスーザンは雪の塊を干上がったプールに持ち込んで、プールの天井に設えられた巨大なランプを頭の真上に降ろし、そこから電源を取ることで電気薬缶の中に入れた雪を溶かしつつ、それをスーザンのストッキングで濾してダイアモンドを見つけ出そうとする。同じ結晶構造を備えていながら片や最も脆く、片や最も堅固な物体である雪とダイアモンドの対比から、クライマックスがその始まりを告げることにまず留意したい。

c0144309_6421952.jpg 雪を溶かしてダイアモンドを見つけ出したマイクは、干上がったプールの底に横たわってそれを舌の上に乗せることでスーザンを無言のうちに脅迫しつつ、彼女の肉体を要求する。マイクの策略に苛立ったスーザンが彼のまとっている白いスーツを引き剥がすと、マイクが全裸になっていることがわかる。ここで観客は、マイクとスーザンの振る舞いが『出発』の最後における男女の役割を裏返したものであることに気づくだろう。しかしスーザンは『出発』のマルクと違って、相手が知らぬ間に全裸になっていようが動揺することもない。したがって、マイクは思いを遂げる(しかし行為はどうやら失敗に終わる)が、この程度のことでスーザンがマイクをいつまでも構っているはずはないのである。

 2人の最後を準備するのは、彼らを照らすランプの強烈な光、雪から液体を経て気体へと至る事物の変容、ダイアモンドも薬缶も衣服もすべて飲み込んで突然プール内部を暴力的に満たし始める大量の水である。マイクが立ち去ろうとするスーザンを引き留めようとして、彼女の後頭部に向けて押し出すランプが、すべてのきっかけとなる。揺らめき続けるランプの光。揺れた反動でランプがプールの片隅に置かれたペンキ缶にぶつかったせいで、壁に飛散し垂れ落ちる血のような赤ペンキの滴。スーザンの後頭部から滲み出す血。これらすべてがプール内部に留まり続ける水と溶け合う。このときマイクは水中で、もはや等身大写真のように動かなくなった、しかし平面像ではない女=スーザンを抱きしめる。


(遠山純生編 『紀伊國屋映画叢書・1 イエジー・スコリモフスキ 』 P140 紀伊國屋書店)
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by JustAchild | 2010-09-06 01:38 | Wards

『やぶにらみ』

映画の舞台は巡回見世物場。ナイフを持った男の手が、女芸人の控え室のドアを押し、室内へ入っていく。女は鏡台に向かって口紅を塗っている。男の手が鏡を塞いで女の邪魔をすると、彼女は手鏡を取り出して口紅を塗り始める。男の手は手鏡を床にはたき落とし、手鏡は割れる。女が怒って口紅を男の手の甲に押し付けると、男の手は女の胸を鷲づかみにする。女は嫌悪の表情を浮かべて歩き去る。ここで初めて男の顔が画面に映り、彼は揺り木馬に座って体を揺らしながらナイフを投げ始める。板材の前に立った女の周囲にナイフが次々と突き刺さる。五投目に、男は残念そうな顔つきをする。ナイフは女から大きく外れた場所に刺さっていた。男は悔しげに、鏡台に置いてあった生魚をナイフで刻む。鏡に映った女が笑いながら傍らに刺さったナイフを抜き、爪を研ぎ始めると、男は怒ってナイフを女の髪の毛めがけて投げる。驚いた女がくずれおれると、彼女の髪はナイフと共に板材に残る。女の豊かな黒髪はかつらだった。男は女の部屋を出て行く。

(遠山純生編 『イエジー・スコリモフスキ 紀伊國屋映画叢書・1 』 紀伊國屋書店)
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by JustAChild | 2010-07-11 20:15 | Wards

イエジー・スコリモフスキ Jerzy Skolimowski

1938年5月5日―
ポーランド/ウッチ
映画監督・脚本家・俳優。


監督

やぶにらみ Oko wykol / The Menacing Eye 1960
小さなハムレット Hamles / Little Hamlet 1960
エロティック Erotyk / Erotique 1960
財布及いは、人生 Pieniadze albo zycie / Your Money Or Your Life 1961
ボクシング Boks 1961 
Akt (The Nude) 1961
身分証明書 Identification Marks:None 1964
不戦勝 Walkover 1965
バリエラ Barrier 1966
手を挙げろ! Rece Do Gory / Hands Up ! 1967
出発 Le Départ 1967
勇将ジェラールの冒険 The Adventures of Gerard 1969
早春 Deep End 1970
ザ・シャウト/さまよえる幻響 The Shout 1978
Moonlighting 1982
Success is the Best Revenge 1983
ライトシップ The Lightship 1985
アンナと過ごした4日間 4 Nights with Anna / Cztery noce z Anna 2008


脚本

アンナと過ごした4日間 4 Nights with Anna / Cztery noce z Anna 2008
ヴィクトリア Mesmerized 1985
ザ・シャウト/さまよえる幻響 The Shout 1978
早春 Deep End 1970
出発 Le Départ 1967
水の中のナイフ Nóz w wodzie 1962
夜の終りに Niewinni czarodzieje 1960


出演

イースタン・プロミス Eastern Promises 2007
GO!GO!L.A. L.A. Without a Map 1998
マーズ・アタック! Mars Attacks ! 1996
ビッグ・ショット Big Shots 1987
ホワイトナイツ/白夜 White Nights 1985
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by JUSTACHILD | 2008-11-17 09:46 | J


ここや/そこ/あちこちで/わたしたちは/徹底的に/やる


by JUSTAchild

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